土地は同時に土地を持っていない人にも価値を提供します。土地の上で商売をする人、ただ佇む人、休息をとる人にとっても、土地は自らの効用を提供してくれます。宝石や為替の上に腰かけることはできませんが、土地は腰をおろす場所も提供してくれます。土地はあらゆる人を受け入れてくれるのです。このように、売らなくても高い利益を得られるのが土地の本質です。ところが多くの人は、土地を株式や債券あるいは為替のように、「売却」をフィニッシュと考えるから、地価が下がると悩んだり、叫んだりしてしまうのです。土地を「売る」ものと考えずに、活用しようと考えると、だいぶ違ったものが見えてくるはずです。何も無理して売らなくても土地からは高い利益が生まれるのです。世の中の多くの人は、土地を買う際に、多額の借金をしたり、利回り目標やノルマを設けてしまい、これを売ること=処分することで利益を狙うので、土地を扱うことがつらくなるのです。土地は不良債権化したものであっても、その存在と効用が変わることはありません。不良債権化した、というとなんだか価値が落ちたように思われる人が多いと思いますが、会社自体の価値が落ちるという意味ならば、そのとおりだとしても、担保となっている土地そのものの価値が落ちたというわけではありません。
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